施術後に悪化する人の共通点|原因は身体じゃなく「生活の戻り方」
結論
施術で一時よくなっても、すぐ悪化する人。
このタイプの多くは、
身体ではなく**「生活に戻る設計」**が壊れています。
治っていないのではありません。
元の動線に戻って、同じ環境で、同じ動きをして、
結果的に自分で状態を崩しています。
現場で見ている限り、これはかなり共通しています。
施術後に悪化する人に共通している構造
悪化する人の多くは、
・動き方を変えていない
・家具配置もそのまま
・生活リズムも以前と同じ
・「迷惑をかけたくない」で動線を変える
・よくなった瞬間に元の生活へ戻す
つまり、
身体だけアップデートして
生活(動線)は旧バージョンのまま。
これでは再発します。
施術が効いていないのではなく、
戻り方が雑なのです。
転倒が続いていた人の裏で起きていたこと
実際の現場の話です。
転倒が続いている方がいました。
よく観察すると、
・椅子の背をつかんで立つ癖
・睡眠薬服用後にいったん椅子へ座る
・重心が後ろに残ったまま動き出す
さらに聞くと、
お寺の方が来た日だけ転倒していました。
理由は
「迷惑をかけたくない」と思い、
椅子を後ろへ下げていたから。
非日常の配置です。
身体ではありません。
配置の問題でした。
こうしたケースは珍しくありません。
現場でよくあるのは、
「その人の癖」と「生活動線」が噛み合っていない状態です。
睡眠薬後の「中途半端な座り」が、一番事故を作る
転倒が続く人を見ていると、
よく出てくる共通パターンがあります。
それは、
・ベッドから一度立つ
・ふらついたまま椅子に腰かける
・テレビを見ながら半分寝る
この“中途半端な座位”。
ここで重心が後ろに残り、
次に立つとき一気にバランスを崩します。
特に、
・睡眠薬を飲んだあと
・夜間トイレの前
・ぼーっとした状態
この組み合わせはかなり危険です。
だから現場では、
・テレビは最初からベッドで見る
または
・背もたれと肘掛けのある安定した椅子の正面に置く
という配置にします。
「途中で立つ」「途中で座る」を減らすだけで、
転倒率はかなり下がります。
身体の問題ではありません。
動線の問題です。
「今回だけ」が増えると、生活動線は簡単に崩れる
悪化する人は、特別なことをしていません。
起きているのは、小さな変更の積み重ねです。
・今日は疲れているから
・来客があるから
・今回だけだから
こうして、
立つ位置が変わり
椅子の向きが変わり
動き方が変わる。
本人にも家族にも悪気はありません。
でもこの小さな変更が重なると、
時間の使い方がズレ
配置が変わり
生活動線が崩れます。
結果、転倒や痛みの再発が起きます。
身体ではなく、
「戻り方」の問題です。
ちなみに、この「今回だけ」が積み重なって崩れていく構造は、
支援する側の現場でもまったく同じ形で起きます。
この話は別記事で詳しく書いています。
→断れない人は、“相手”じゃなく“条件”で負けている
私が最初に見るのは、身体ではありません
施術の前に確認しているのは、
・どこから立っているか
・何をつかんでいるか
・薬を飲んでから何をしているか
・テレビの位置
・椅子の向き
・人が来た時に配置を変えていないか
ここです。
判断力は、ある日突然なくなりません。
少しずつ削られていきます。
相手に負けているのではなく、
条件で負けています。
感情ではなく配置。
意志ではなく環境。
現場で一番大事なのは、
その場で決めない設計です。
→訪問鍼灸の初回対応の流れ|最初に決めること(料金・頻度・延長・キャンセル)
明日からできる具体例
・立つ前に一度だけ軽く前屈して重心を前へ
・睡眠薬後は中途半端に座らない
・来客があっても椅子は動かさない
・「今回だけ」を作らない
難しい運動は必要ありません。
配置を変えるだけです。
まとめ
身体を整えても、
生活を整えなければ意味がありません。
多くの人は
痛みを整えに来て
配置を持って帰らない。
だから戻ります。
現場で一番大事なのは技術ではありません。
生活の設計です。
もし、
・急な変更が多い
・配置を変えがち
・「今回だけ」が増えている
そんな感覚があれば、
まず入口の条件を見直してください。
