訪問鍼灸の同意書がもらえないときの対処法|医師に断られたらどうする?

訪問鍼灸を始めたばかりの頃、いちばん詰まるのが「同意書」です。

制度自体は理解している。
必要な書類もわかっている。

それなのに――

  • 病院にお願いしに行くのが気が重い
  • 医師に断られる
  • 「医師会が…」など言われて止まる
  • そもそも説明が通じない

結果、そこで止まってしまう人が本当に多い。

この記事では、制度の細かい説明ではなく
現場で“同意書が出ないとき、どう動くか” だけに絞ってまとめます。

訪問鍼灸を始める前、私も
「同意書が難しいから…」
という話をよく聞いていました。

でも振り返ると、同意書そのものが難しいというより、

  • 断られたらどうしよう
  • 自分の説明が下手だと思われたらどうしよう
  • そこで止まったら、自分の選択が否定される気がする

そんな自信のなさや不安が、制度の話にすり替わっていただけでした。

同意書は“壁”ではなく、
「事業を始める前の心理的な関門」になりやすい。

だからこそ、制度の理解より先に
動線(誰が何をやるか)を設計することが大事になります。


結論:同意書が出ないときは「理由別」に動けばいい

同意書がもらえないとき、やりがちなのが

「お願いしても無理だった…終わった…」

という思考停止。

でも実際は、原因はだいたいこの3つに分類できます。

  1. 制度の誤解(知らない)
  2. 心理的な拒否(面倒・怖い)
  3. 関係性の問題(信頼・責任回避)

つまり同意書の問題は、書類じゃなく 構造の問題 です。


①まず確認:「かかりつけ医」は整形外科じゃなくていい

同意書が必要=整形外科でないと無理
と思われがちだけど、原則は

かかりつけ医でOK(内科でもOK)

むしろ、内科の先生のほうが話が通るケースすらある。

大事なのは「専門科」より

  • 継続して診ている
  • 患者の全体像がわかっている
  • 書類対応への抵抗が少ない

ここ。


②医師が嫌がるのは「あなた」じゃなくて「仕組み」

ここ、精神的にラクになるポイント。

医師が同意書を嫌がる理由は、多くの場合

  • 忙しい
  • 書き慣れてない
  • よくわからない制度
  • 責任を背負わされそうに感じる
  • 断っても困らない(淘汰圧がない)

つまり、あなた個人の問題じゃない。

だからここで自己否定に入ると、時間だけ溶けます。


③断られたときの対応は「その場で粘らない」

断られたとき、一番ダメなのは

❌ その場で粘って説得しようとすること

相手(医師)にとっては

「よく知らない制度を、今ここで判断しろ」

になるから、基本防御姿勢に入る。

なので、取るべき行動はこれ。

✅ 一旦引く
✅ 説明資料を渡す
✅ “次回の診察時に患者から依頼してもらう”形にする


④患者本人にやってもらう(ここは超重要、大前提)

同意書をもらうのは、制度上は

患者の同意 + 医師の同意

ここを勘違いすると、施術者が全部背負って潰れます。

だから動線はこうするのが最強。

  • 施術者:制度の説明と準備(書類・流れ作り)
  • 患者:診察時に「書いてください」と言う

⑤「医師会がダメと言ってる」と言われたとき

この言い方をされると、詰み感が出る。

でも、ここは反論しなくていい。

✅ 対応は淡々と

  • 承知しました
  • 患者さんにも説明しておきます

でOK。

1人の医師に固執するのが一番コスパ悪い


⑥同意書が出ない時の「現実的な代替ルート」

結局、現場ではこの選択肢になることが多い。

ルートA:かかりつけ医(内科含む)へ変更

→一番現実的。最短。

ルートB:同意が出やすい医師の情報網をつくる

→地域の施術者ネットワーク、ケアマネ情報が強い。

ルートC:介護側と連携し直す(紹介動線を変える)

→ケアマネが動くと一気に整うことがある。


⑦まとめ:同意書問題は「制度」じゃなく「関係と構造」

同意書がもらえないときは、悩むほど視野が狭くなります。

でも本質は単純で

制度の理解より、動線の設計

です。

  • 患者と医師の役割分担
  • 粘らない・抱えない
  • 断られたら次へ

これを最初から設計しておけば、同意書は「壁」じゃなくなります。


最後に(関連記事はこちら)

▼制度で迷ったときは、ここも参照
「【訪問鍼灸の制度はこれだけ知れば迷わない|現場判断の7つの軸】」

▼判断がブレるとき(罪悪感・感情ズレ)
「判断フローは合っているのに、なぜ現場で苦しくなるのか」