■在宅ケアで“続けられる関係”をつくる3つの距離感のルール
在宅ケアは、
信頼関係が仕事の中心にあります。
けれど、ただ丁寧に関わるだけでは、
長く続けることはできません。
距離を詰めすぎれば自分が削れ、
離しすぎれば信頼が育たない。
その絶妙な距離の取り方こそが、
継続できる働き方の核になります。
① 期待を上げすぎない(最初が勝負)
訪問が続くほど、
「できること」が増えるように見えます。
しかし、そこに期待値が乗ると、
知らない間に“要求”へ変わります。
- なんでもしてくれる
- 長くやってくれる
- こちらが合わせればいい
そう思われた瞬間、
関係は対等ではなくなります。
最初に線をゆるめすぎない。
これだけで続けやすくなる。
・時間や約束のズレで悩んだとき
→ 在宅ケアで「時間」を軽く扱わない理由
②感情に巻き込まれない(同情ではなく共感)
相手の不安、怒り、焦りに
こちらが同調してしまうと、判断が濁ります。
- かわいそうだから
- 頑張ってほしいから
- 嫌われたくないから
この気持ちは自然です。
でも、
「寄り添い」と「巻き込まれる」は別。
施術者の感情が前面に出た瞬間、
主語がずれます。
・関係性や敬意のズレを感じたとき
→ 正しいはずなのに噛み合わない――在宅鍼灸・訪問ケアで判断がズレる瞬間
③説明の余白を残す(全部答える必要はない)
誤解が生まれる場面の多くは、
説明不足ではなく説明しすぎです。
- 言葉を増やすほど
- 説得が強くなるほど
相手の主体性は奪われます。
在宅ケアは、
“納得の落としどころ”を一緒に探す時間。
全部言葉で埋めない。
余白に信頼が育つ。
■無理しない関係が、長く続く
続けられる関係は
努力や献身では作れません。
- 期待のライン
- 感情の距離
- 説明の余白
この3つが保たれたとき、
はじめて信頼は長期的に積み上がる。
そして何より、
施術者の気持ちが軽いこと。
これが続けられる関係づくりの根っこです。
距離を保つには「意思の強さ」だけでなく、
そもそも時間や対応の枠(制度)が曖昧だと崩れていきます。
「距離が近くなりすぎると、自分の身体負担も増えやすい」
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