判断フローは合っているのに、なぜ現場で苦しくなるのか

結論

判断フローが合っていても現場で苦しくなるのは、
「感情」と「基準」を同時に処理しようとするからです。

フローは理屈、感情は反応。
この2つを同時に扱おうとすると、判断が歪みます。

順番は逆でいい。

①まず理屈(フロー)で決める
②その後に感情を扱う

この順番にするだけで、現場のしんどさはかなり減ります。


なぜフローが合っていても苦しくなるのか

判断フローを作っても、
現場では次のような感情が必ず割り込んできます。

現場でよく起きる「感情の割り込み」

  • 断ったら、評判が悪くなるのでは?
  • 本当に困ってそうだな…(用事を頼まれた)
    • → 別の日、その人が簡単に同じことをしていた
  • 「他の人にはやってくれたのに、なぜ私はダメなの?」
  • フローがないと、断った自分が悪い気がしてくる
  • 「嫌われたくない」という感情が入る
  • 他事業者の悪口を聞かされる
    • 制度的に仕方がないだけなのに
    • 辟易するが、空気が悪くなるのが怖い
  • 断りにくい空気を、意図的に作られる
    • 打算的だと分かっていても揺れる

これらはすべて
施術者が弱いから起きるわけではありません。

人と関わる仕事をしていれば、
ほぼ確実に起こる現象です。

※こうした迷いが出たとき、私はまず「判断フロー」に立ち戻るようにしています。
感情が揺れているときほど、基準を先に確認するためです。

訪問鍼灸を続けるための身体管理|疲労で判断を誤らないために


感情とフローは「同時に扱えない」

ここが一番大事なポイントです。

感情に流れると起きること

  • フローが崩れる
  • 判断が毎回変わる
  • 「あのときは良くて、今回はダメ」が生まれる
  • 自分で自分を責める

基準に固執しすぎると起きること

  • 冷たく感じる
  • 自分の感情を押し殺す
  • 疲弊が溜まる
  • ある日突然、限界が来る

つまり、

感情だけでもダメ
フローだけでもダメ

判断が正しくても苦しくなる背景には、
「どう伝えるか」の問題が絡むことも多いです。
実際の現場での伝え方については、こちらの記事で整理しています。
「訪問鍼灸で『判断』をどう伝えるか|関係を壊さないための考え方」


じゃあ、どうバランスを取るのか

答えはシンプルです。

感情を消すのではなく、順番を変える

  1. まずフロー(基準)で決める
    • これは延長するか?
    • これは引き受ける範囲か?
    • これは制度上・時間上、無理か?
  2. 決めたあとに、感情を足す
    • 言い方を柔らかくする
    • 共感は示す
    • 相手の気持ちは受け取る
  3. 判断そのものは変えない

感情は
判断を決める材料ではなく、伝え方の調整役
として使う。

この位置づけができると、
「断った罪悪感」がかなり減ります。

※そもそも「判断以前にズレが生まれているケース」については、こちらで詳しく整理しています。
訪問鍼灸でズレが生まれる理由――「期待・前提・役割」が食い違う瞬間


フローは「自分を守るためのもの」

判断フローは、
相手を切るためのものではありません。

  • 自分を守る
  • 続けるために守る
  • 判断を個人の感情から切り離す

そのためのものです。

フローがあるからこそ、

  • 今日は断る
  • 今回は引き受けない
  • ここまではやらない


自分の人格と切り離して決められる


まとめ

  • 現場で苦しくなる原因は、判断フローではなく「感情の割り込み」
  • 感情を消す必要はない
  • 順番を「理屈 → 感情」にする
  • フローは冷たさではなく、自分を守るための仕組み

▼関連記事(判断に迷ったときはこちら)

この記事で書いたように、感情は消せません。
だからこそ、先に基準を置いてから感情を扱う必要があります。

実際の現場でどう判断するかは、以下の記事にまとめています。
訪問鍼灸を続けるための身体管理|疲労で判断を誤らないために

実際の現場での伝え方については、こちらの記事で整理しています。
「訪問鍼灸で『判断』をどう伝えるか|関係を壊さないための考え方」

そもそも「判断以前にズレが生まれているケース」については、こちらで詳しく整理しています。
訪問鍼灸でズレが生まれる理由――「期待・前提・役割」が食い違う瞬間]

依存で回るの構造については、こちらで整理しています。
訪問鍼灸で「役割を引き受けすぎない」ための考え方――続けるために、施術者が背負わなくていいもの

判断の全体像を整理した記事はこちら。
在宅鍼灸で悩みが消えない理由|あなたが詰まっているのはどこ?