訪問鍼灸のヒヤリハット|訪問先を拠点にしかけた日
この記事は、
訪問鍼灸の現場で、
患者さんの家を
「自分の拠点」にしかけた日の話です。
避けられるのは、
・訪問先を自分の生活の延長にすること
です。
現場の前提
90代の女性。
息子さんと
二人暮らしでした。
訪問の順番は
いつも前の訪問から
30〜40分空きます。
冬の時期は
喫茶店
マクドナルド
などで
コーヒーを飲みながら
時間を調整してから
訪問していました。
訪問先のトイレ
訪問先では
なるべく
トイレは借りない
ようにしています。
患者さんの家は
かなり
プライベートな空間
だからです。
どうしても我慢できない日
でもある日
どうしても
トイレを我慢できなくなり
借りることがありました。
そして
それが
2回続いた日。
その時の一言
その患者さんが
ぼそっと言いました。
ここでなら
先生トイレ行きやすいものね。
強い言い方ではありません。
でも
少しだけ
違和感の残る言葉でした。
その時思ったこと
その時、少しヒヤッとしました。
自分は
「借りてしまっただけ」
のつもりでしたが、
訪問先は
患者さんの生活の場所です。
施術者の都合で
少しずつ距離が崩れると、
気づかないうちに
関係の前提が変わってしまいます。
訪問は
施術者の場所ではなく、
あくまで患者さんの生活空間です。
自分は
「借りてしまった」
と思っていました。
でも
相手からすると
ここを
使いやすい場所にしている
ように
見えたのかもしれません。
今なら置く判断
この経験から
自分が置いている判断はこれです。
訪問先を拠点にしない。
訪問先は
生活空間であって
施術者の場所ではありません。
小さなことでも
距離が
少しずつズレることがあります。
訪問の現場では、
小さな配慮のつもりでも
距離が変わることがあります。
悪意ではなく、
善意の延長で
関係の線がぼやけていく。
だからこそ、
最初の線を
自分で守る必要があります。
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