整骨院雇われ院長のヒヤリハット|責任だけ院長だった日
この記事は、
雇われ院長として働いていた整骨院で、
「責任」と「権限」が分離していたことにヒヤッとした話です。
避けられるのは、
・責任だけ持つ役職を引き受けること
・権限のないまま管理責任者になること
・リスクとリターンの釣り合いを確認しないこと
です。
現場の前提
店舗型の鍼灸整骨院。
自分は雇われ院長で、
管理柔道整復師。
・来院は1日20〜30人
・受付1人
・自分が施術
・オーナーが時々手伝い
小さな院で、
患者の状況や流れは
ほぼ全部見えていた。
きっかけ
オーナーが施術に入ると、
カルテを書かない。
何度も書いてほしいと伝えた。
でも書かない。
ある日、
そのことで衝突した。
受付のスタッフが間に入り、
話し合いになった。
オーナーも
最終的には理解してくれた。
でも、
わだかまりは残った。
当時うまく言語化できなかった違和感
その時、自分は若かった。
ただ、
なんとなくこう思っていた。
リスクとリターンが合っていない。
管理柔道整復師は、
保険請求やカルテ管理など
法的責任を持つ立場。
もし問題が起きれば、
責任の矢面に立つ。
でも、
経営の意思決定は自分ではない。
報酬も、
管理者として少し上がる程度。
つまり、
責任は大きく、
リターンは小さい。
実際に起きていた構造
院の構造はこうだった。
自分
・管理柔道整復師
・院長
・カルテ管理
・保険請求責任
オーナー
・経営判断
・店舗運営
つまり、
責任は院長
権限はオーナー
この配置。
当時は
「雇われ院長とはそんなものか」
くらいに思っていた。
その後
院は倒産した。
閉院の話を知らされたのは、
閉める1週間ほど前。
患者さんは
かなり驚いたと思う。
自分はというと、
その2ヶ月ほど前から
給料の遅れがあった。
だから、
「もう終わるな」
とは感じていた。
ヒヤッとした本当の理由
危なかったのは、
倒産そのものではない。
権限のない責任を
引き受けていたこと。
もし、
・保険請求トラブル
・監査
・医療事故
が起きていたら、
矢面に立つのは
管理柔道整復師だった。
今なら置く判断
この話で減らすべき判断は、
権限のない責任を引き受けないこと。
役職を見るのではなく、
・どこまで決められるのか
・どこまで責任を持つのか
・リターンは何か
この3つを見る。
まとめ
雇われ院長という肩書きは、
珍しくない。
でも、
責任と権限の配置は
確認しておいたほうがいい。
役職の名前よりも、
リスクとリターンが
釣り合っているか。
それが
一番静かな判断基準になる。
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