訪問鍼灸のヒヤリハット|固定の順番が変わった日に、もう一人を飛ばしかけた話
①この記事で避けられること(読む理由)
この記事では、
・いつもの順番に慣れすぎて予定を取り違えること
・時間変更が入った日に、もう一人の訪問を飛ばしかけること
・固定ルートへの依存で確認が浅くなる状況
を避けるための判断を置いています。
②誰向けか
・訪問鍼灸をしている人
・訪問看護、介護職で訪問順が固定化しやすい人
・複数の患者さんを時間単位で回している人
③現場の前提
いつも同じ曜日、同じ時間帯に訪問していた2人の患者さんの話です。
例えば、
1人が10:00から、
もう1人が10:45から、
というように、
順番も含めてほぼ固定で回っていました。
当初は知らなかったのですが、
その2人はかなり親しい友人同士でした。
たまたま電話か何かで、
お互いに訪問鍼灸に来てもらっていることを話した時に、
同じ施術者で、
曜日も同じ、
しかも時間も前後していることが分かったようでした。
それ以降、後の時間に伺う患者さんは、
「もう〇〇さんのところは行ったの?」
とよく聞かれるようになっていました。
④起きたこと
ある時、普段は後に伺う患者さんから時間変更の依頼があり、
その日はいつもより前の時間に訪問することになりました。
さらに、その前の施術日には、
普段先に伺う患者さんが休みになっていました。
その変更が重なったことで、
頭の中では予定を完全に忘れていたわけではないものの、
順番の感覚がずれていました。
普段は後に伺う患者さんを先に施術し、
先に伺う患者さんは前回休みだった。
その流れの中で、
私は本来その後に行くはずだった患者さんのことが抜けかけたまま、
別の仕事に向かいかけていました。
その時に、先に伺った患者さんから、
「今日は〇〇さん、私の後やね」
と言われました。
その一言で、かなり冷えました。
⑤違和感(ヒヤリ)
この時のヒヤリは、
予定表がなかったことではありません。
いつもの順番が頭に入りすぎていて、
変更が入った時に確認が浅くなっていたこと
が問題でした。
訪問では、
曜日や時間が固定しているほど、
移動や準備は楽になります。
その反面、
予定そのものを見て動くよりも、
身体が順番を覚えて動くようになります。
すると、
1件だけ時間が入れ替わった時や、
前回休みが挟まった時に、
記憶のつながりが簡単にずれます。
今回は患者さんの一言で気づけましたが、
そのまま別の仕事に行っていれば、
訪問忘れになっていた可能性がありました。
⑥減らせる判断
固定ルートほど、例外変更の日は順番を見直すこと
毎週同じ流れで回っている訪問は、
効率が良い反面、
確認が習慣に負けやすくなります。
特に、
・前回休みが入っている
・当日ではなく事前に時間変更が入っている
・順番だけが入れ替わっている
こういう日は要注意です。
患者さんごとの時間を見ているつもりでも、
実際には
「いつもの流れ」で覚えていることがあります。
訪問忘れは、
忙しさだけで起きるのではなく、
慣れた順番への依存でも起こります。
⑦今ならどうするか
今なら、
固定で回っている患者さんほど、
変更が入った日は順番を口に出して確認します。
・今日は誰が先か
・その後に誰の訪問があるか
・前回休みだった人はいないか
・いつもの流れと違う点は何か
このあたりを、
移動前にはっきり確認してから動きます。
固定ルートの日ほど確認を減らすのではなく、
例外が入った日だけ確認を増やす。
その方が安全です。
まとめ
このケースで残す判断は1つです。
いつもの順番ほど、変更が入った日は信用しすぎない
訪問は、
固定化すると回りやすくなります。
しかしその分、
順番の感覚に頼りすぎると、
1件の変更で全体がずれます。
慣れている流れほど、
例外の日は見直す。
それが訪問忘れを防ぐ一番現実的な方法だと思います。
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