トレーナーのヒヤリハット|フォームに口を出しかけた日


①この記事で避けられること(読む理由)

この記事では、
・正しいことでも関係を壊してしまう状況
・トレーナーが役割を越える瞬間
・現場の「立場」を無視した判断

を避けるための判断を置いています。


②誰向けか

・スポーツ現場に関わるトレーナー
・学生スポーツに関わる支援者
・指導者と関係を持つ立場の人


③現場の前提

高校野球チームのトレーナーとして関わっていた時の話です

当時は20代前半
経験も知識も少なく、
現場もほとんど初めてに近い状態でした

30〜40代の先生が主動で、
自分のような若手が数人入る体制

トレーナーは寮内の施術室で対応しており、
チームとは一定の距離がある状態でした


④起きたこと

ピッチャーが肩の痛みを訴えていました

自分の中では、
投球時に肘が下がっていることが気になり

「肘を肩より上げた方がいい」
と考えていました

可動域も広がり、
肩への負担も減る可能性があると感じていたからです


⑤違和感(ヒヤリ)

その時、上の先生から言われたのが

「フォームに関しては、必ずコーチの確認を取ること」

「トレーナーがそこに口を出すと、関係がこじれることが多い」

というものでした

当時は
「身体のために正しいことを言うべきではないか」
という感覚もありました

ただ同時に、
このまま言えば何かがズレる感覚もありました


⑥減らせる判断

正しいことでも、
言っていい立場かどうかは別の問題です

チームには
・監督
・コーチ
・トレーナー

それぞれ役割と責任があります

フォームに関する最終判断は
トレーナーではなく、指導者側にあります

ここを越えると、
内容が正しくても関係が崩れます


⑦今ならどうするか

・まずは上位のトレーナーに共有する
・必要であれば、コーチを通して伝える
・直接選手にフォーム修正を指示しない

「何を言うか」よりも
「どこから言うか」を優先する


まとめ

このケースで残す判断は1つです

正しさより、配置を優先する

役割を越えた正しさは、
現場では機能しないことがあります

関連記事

訪問鍼灸のヒヤリハット|「信頼されすぎる」が止められなかったケース

トレーナーのヒヤリハット|高校野球チームの看板に引っ張られた日

訪問鍼灸・整骨院・整形外科リハ・トレーナー・雪山救護・障害者支援施設のヒヤリハット|現場の判断ログ