整形外科リハのヒヤリハット|患者が2時間待つ現場

この記事は、整形外科のリハビリ室で
患者が2時間待つことが普通になっていた現場の話です。

避けられるのは、

・人気=医療の価値と考えること
・待ち時間を“仕方ないもの”として受け入れること
・構造の歪みを現場の努力で埋めようとすること

です。


現場の前提

整形外科勤務の頃の話です。

リハビリ室はかなり忙しく、

・PT4人
・柔道整復師、鍼灸師4人

という体制でした。

本来リハは1単位20分ですが、
実際の施術時間は10分程度

1日40〜50人を見ることもありました。

しかもここは
指名制のリハビリ室でした。

患者は受付で
やってほしい先生の札を取ります。

札の順番で、

「この先生に何人待っているか」

が一目で分かる仕組みでした。


2時間待ち

その結果、どうなるか。

人気の施術者には
患者が集中します。

すると普通に起きるのが

2時間待ち。

患者は、

電気

ホットパック

牽引

マッサージ待ち

という流れ。

ホットパックを
1〜2時間つけたまま

の人もいました。

もう冷めているのに。


謝り続けるしかない

自分は
患者ごとに

「お待たせしてすみません」

から入っていました。

多分それを言っていたのは
自分だけだったと思います。

でも、
それでも待ち時間は減らない。


不思議だったのは患者の反応

患者は怒らない。

むしろ

「先生忙しいもんな」
「待つよ」

と、
こちらに気を使う人も多い。

さらに、

他の施術者なら
すぐできるのに

「先生じゃないと」

と待つ。


ヒヤッとした本当の理由

怖かったのは、

待たせていることではありません。

待たせることが
“良いこと”みたいになっていたこと

でした。

指名が多い
=人気
=良い施術

という空気。

でもその結果、

患者は
2時間待つ。


今なら置く判断

この話で減らす判断はこれです。

人気を、医療の判断基準にしない

人気と
医療の質は
必ずしも一致しない。

むしろ

人気が集中すると
現場は歪む。


まとめ

医療の現場でも
競争構造は作れる。

でも、

競争が強くなるほど
判断は歪みやすい。

人気ではなく、
患者の時間を見る。

それだけでも
現場の景色はかなり変わる。


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