訪問鍼灸のヒヤリハット|配慮したつもりだった日
この記事は、
訪問で“自分なりに清潔にしていたつもり”が通用しなかった日の話です。
避けられるのは、
・自分基準の衛生観念を持ち込むこと
・「持ち帰れば問題ない」と判断すること
・相手の不快を確認せずに進めること
です。
現場の前提
訪問施術。
自分はひどい花粉症。
その日は症状が強かった。
・ティッシュ持参
・ゴミ袋持参
・ゴミは必ず持ち帰る
家の中には残さない。
自分の中では、
「問題ない対応」だった。
起きたこと
施術中、鼻をかんだ。
もちろん持参の袋へ入れ、
カバンにしまった。
次回訪問。
「鼻かんだゴミ、捨てていかないで。」
強めで、少し嫌味も混ざった言い方だった。
何がズレていたか
物理的なゴミは残していない。
でも、
鼻をかむという行為自体が不快だった。
相手は花粉症への理解が薄く、
「そんなもんで体調崩すのは弱い」
という価値観を持っていた。
つまり、
こちらが考えていた“清潔”と、
相手の“清潔”が違っていた。
ヒヤッとした本当の理由
危なかったのは、
怒られたことではない。
自分基準で「配慮できている」と
完了させていたこと。
訪問は、
医療の場ではなく、
生活の場。
清潔のラインは、
医療者側では決められない。
どう対応したか
すぐ謝った。
「言いづらかったのに言ってくれてごめんね。
嫌な気持ちやったよね。
僕が悪かった。」
その上で、
「鼻は出るから、
ティッシュは必ず持ち帰るね。」
と伝えた。
正しさの説明はしない。
でも、
自分の体調管理は続ける。
今なら置く判断
この話で減らすべき判断は、
自分の衛生基準で“完了”させないこと。
訪問では、
・鼻をかむ
・咳をする
・体調不良の様子を見せる
それ自体が不快になることがある。
だから、
行為の前に確認する。
「今日は花粉がひどくて、
途中で鼻をかむかもしれません。
不快なら言ってください。」
これだけでズレは減る。
まとめ
配慮は、
“持ち帰ったかどうか”では決まらない。
配慮は、
相手の基準に合わせられたかどうか。
訪問では、
正しさよりも
生活の感覚が優先される。
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