整骨院のヒヤリハット|業務委託契約のはずが、実態は雇用に近かったケース
①この記事で避けられること(読む理由)
この記事では、
・「業務委託」という言葉だけで働き方を判断してしまうこと
・契約の名前と実態がずれているまま働くこと
・違和感があるのに、そのまま受け入れてしまう流れ
を避けるための判断を置いています。
②誰向けか
・整骨院、鍼灸院で働いている人
・これから業務委託で働こうとしている人
・雇用と業務委託の違いが曖昧なまま現場に入っている人
③現場の前提
業務委託契約という形で働いた鍼灸整骨院での話です。
ただ、実際の働き方は、
社会保険や有給などの保障はない一方で、
運用としては雇用にかなり近いものでした。
もともとは、
オーナーの指示に合わせて
週6日、
9:00〜13:00、16:00〜20:30
という形で働いていました。
勤務の自由度は低く、
実態としては「自由に働き方を決める事業者」というより、
指示に従って働く形に近かったと思います。
④起きたこと
当時、オーナーに対して強い不信感を持つ出来事があり、
私は働き方を見直すことにしました。
「この日は休む」
「この日は出られない」
と、自分で予定を決める運用に変えました。
私の認識としては、
業務委託であれば、
保障がない代わりに、
働く日や時間については
一定の裁量があるはずでした。
するとオーナーから、
「シフトを作っている」
「コンビニでもシフトが出てから変更できないのは社会の常識だろう」
という趣旨の話が出ました。
それに対して私は、
「それは雇用契約の話であって、保障のない業務委託とは違うはずです」
と返しました。
しかし返ってきたのは、
「保障がないことは契約時に分かっていたはずだ」
という説明でした。
その時に、
この職場では
契約の名前と実態の整理がされていないのだと感じました。
⑤違和感(ヒヤリ)
この時にあったヒヤリは、
相手との言い合いそのものではありません。
「業務委託」という言葉があっても、
実態を見ないと自分の立場を誤る
ということでした。
本来、業務委託であれば、
働き方の自由や裁量がある一方で、
保障は薄くなります。
逆に、
勤務時間や出勤日、働き方が細かく管理されるなら、
それは雇用に近い実態です。
この両方を切り分けず、
保障だけ外して、
運用だけ管理する形になると、
働く側にだけ不利さが集まりやすくなります。
⑥減らせる判断
契約の名前ではなく、実態で判断すること
確認すべきなのは、
・出勤日や勤務時間を誰が決めるか
・仕事の進め方を誰が決めるか
・断る自由があるか
・報酬が時間ベースなのか、成果ベースなのか
・保障があるのか、ないのか
このあたりです。
「業務委託」と書いてあっても、
実態が雇用に近ければ、
働く側の認識と現場運用は簡単にずれます。
また、経営側も現場経験しかないまま運用していると、
契約の意味を深く整理しないまま、
都合の良い形だけを採ってしまうことがあります。
その結果、
契約の内容を十分に確認しにくい側ほど、
不利な条件を受け入れやすくなることがあります。
⑦今ならどうするか
今なら、
契約書の名前だけでは判断しません。
・勤務日や勤務時間の裁量がどこまであるか
・断る自由があるか
・報酬の決まり方はどうなっているか
・保障がない代わりに何が自由なのか
このあたりを、
働き始める前に具体的に確認します。
違和感が出た時点で、
「自分が我慢すべきか」ではなく、
「この契約は実態と合っているか」を見直します。
まとめ
このケースで残す判断は1つです。
契約の名前だけで、自分の立場を判断しない
保障がないのに自由もない。
その状態は、
働く側にとってかなり危うい形です。
違和感がある時ほど、
根性や我慢ではなく、
契約と実態が一致しているかを確認する必要があります。
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