訪問鍼灸のレセプト実務|手書き請求を続けて返戻、入金が止まった話
訪問鍼灸のレセプト業務では、手書き請求を続けすぎると、返戻や入金遅れにつながることがあります。この記事では、固定費を抑えるつもりで続けていた手書きレセプトが、どのように返戻と入金停止のリスクに変わったかを整理します。
①訪問鍼灸のレセプト実務で避けたいこと(読む理由)
この記事では、
・固定費を抑えようとして手作業を引っ張りすぎること
・レセプト業務の雑さが返戻や入金遅れにつながること
・事務作業を後回しにして、あとで大きく詰まる流れ
を避けるための判断を置いています。
②誰向けか
・訪問鍼灸を始めたばかりの人
・レセプトを自分で処理している人
・固定費を抑えながら一人で回している人
③手書きレセプトを続けていた当時の前提
訪問鍼灸を始めて3〜4年ほど経った頃の話です。
当時はレセプトをすべて手書きで処理していました。
月20〜30枚ほどだったと思います。
最初の頃は、
なるべく固定費を抑えたいという思いが強く、
レセプトに限らず、できることは何でも自分でやっていました。
患者数が増えてきても、
「まだ何とかなるだろう」
と、そのまま手書きを続けていました。
ただ、手書きなので記載ミスや修正も出やすく、
返戻も時々ありました。
④レセプト返戻になった2つの失敗
その頃の失敗は2つありました。
1つは、修正方法です。
間違いがあった時は、
すべて二重線を引いて訂正印を押していました。
ただ、修正箇所が多い月は、
レセプトが訂正印だらけになりました。
いわゆる真っ赤な状態です。
すると返戻で、
保険者から
「印は不要です。見にくいのでやめてください」
という指摘が返ってきました。
もう1つは、患者さんの住所です。
例えば
大阪府大阪市〇〇区〇〇町
のような住所を書くとして、
20〜30枚も続くと、だんだん書くのが嫌になります。
最初に一度、
「大阪府」を省略して出したところ通ったことがありました。
郵便でも郵便番号と区名で届くことがあるので、
その感覚で、今度は
「大阪市」まで省略して
「〇〇区〇〇町」だけで出しました。
すると、その月は全部返戻になりました。
結果として、その月は入金が入らなくなりました。
⑤返戻と入金停止で気づいたこと
この時に残ったのは、
記載ミスそのものよりも、
固定費を抑える判断が、
回収不能のリスクに変わっていた
ということでした。
最初は節約として合理的だったはずです。
ただ、件数が増えてもやり方を変えず、
面倒さや慣れから雑さが出てくると、
手書きの負担はそのまま返戻リスクになります。
特にレセプトは、
少しの省略や自己流の処理が、
そのまま入金の遅れや停止につながります。
施術の現場ではなく、
事務の段階で売上が止まる。
そこが一番怖いところでした。
⑥手書き請求で返戻を減らすための判断
固定費を抑える判断と、手作業を引っ張りすぎることは別です
最初のうちは、
自分で回すことに意味があります。
ただ、
件数が増えているのに
処理方法が最初のままだと、
そのうち事務がボトルネックになります。
しかも事務のミスは、
施術ミスのようにその場で気づきにくく、
あとからまとめて返ってきます。
レセプト業務では、
・省略しない
・自己流にしない
・面倒でも正式表記で通す
・見やすさを優先する
このあたりが基本になります。
そして、
手書きが苦痛になってきた時点で、
それは運用を見直すサインでもあります。
⑦今ならこう見直す
今なら、
件数が増えてきた時点で
手書きを続けるかどうかを見直します。
・手書きの時間コストはどれくらいか
・返戻リスクは増えていないか
・省略や雑さが出始めていないか
・その節約は本当に得か
このあたりを見ます。
また、レセプトは
「通ればいい」ではなく、
毎月安定して通る形を優先します。
面倒だから省略する、
自分の中で通じる形で処理する、
そういう運用は後で詰まりやすいからです。
まとめ
このケースで残す判断は1つです。
固定費を抑えすぎて、入金まで止めない
最初の節約は大事です。
ただ、その節約が
事務負担や返戻リスクを増やしているなら、
もう見直す段階です。
訪問鍼灸では、
施術だけでなく、
請求が回ってはじめて仕事になります。
だからこそ、
レセプト業務は
「そのうち何とかする」ではなく、
早めに運用を整える必要があります。
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