整形外科リハのヒヤリハット|新人が“邪魔”になる配置
整形外科のリハビリ室で働いていた頃の話です。
ここは
指名制のリハビリ室でした。
受付で患者が
「やってほしい先生の札」を取ります。
札の番号で
その先生の待ち人数がわかる仕組みです。
人気も
待ち人数も
一目で分かります。
新人のスタート
普通は
退職する施術者の患者を
新人が引き継ぎます。
でも自分の時は違いました。
単純に
スタッフ数を増やすための採用。
だから
指名患者ゼロからスタート。
新患の担当
その代わり
新患は基本的に自分が診ます。
自分がいる日は
新患は全部こちらに回る。
先輩は既存の指名患者で
1日40人近く埋まっています。
でもこの現場は
人数給。
1日平均の患者数で
給料が変わります。
つまり
先輩も本当は
新患を診たい。
新人がいると新患が回らない
ところが
自分がいると
新患は全部こちらに振られる。
つまり
新人がいると
先輩が新患を診る機会が減る。
この構造になります。
新人は新人で
指名患者を作らないといけない。
でも
新患は全部回ってくる。
結果
微妙な空気が生まれます。
ある日のこと
自分の待ち患者がいました。
でもその前に
新患の対応がありました。
松葉杖指導です。
当時、先輩にこう言われました。
「お前患者おらんくて暇なんやから
松葉杖見てこい」
後から知ったのですが
その患者は
かなり手間のかかる人でした。
リハ室を離れる
松葉杖指導は
階段を使います。
だから
リハ室を離れます。
説明も多く
30〜40分
かかりました。
戻ると
自分を待っていた患者は
いませんでした。
その人たちは
そのまま来なくなりました。
ヒヤッとした理由
怖かったのは
患者が帰ったことではありません。
医療の現場で
患者が
取り合いの対象になる構造
でした。
指名
人数給
新患
この3つが組み合わさると
現場は簡単に
競争構造になります。
今なら置く判断
この話で減らす判断はこれです。
新人配置は構造を作る。
配置が歪むと
誰が悪いわけでもないのに
現場の空気が
歪みます。
まとめ
当時は
自分の努力が足りない
と思っていました。
でも今振り返ると
問題は
個人ではなく配置。
新人が邪魔になる現場は
珍しくありません。
でも
その構造に気づかないまま働くと
判断は
少しずつ歪みます。
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