整形外科リハのヒヤリハット|学びに行ったつもりが、職種の溝に入っていた日
整形外科リハの現場では、技術を学びたいという行動が、必ずしもそのまま受け取られるとは限りません。職種間に溝や序列、待遇差、感情の蓄積がある現場では、誰に近づくか、誰から学ぶかが立場の問題として見られることがあります。この記事では、学びに行ったつもりが職種間の溝に入っていたヒヤリハットを整理します。
この記事で避けられること
この記事では、
・学ぶために入った現場で、職種間の対立に巻き込まれること
・知識を取りに行く行動が、立場の問題として見られてしまう状況
・現場の構造を見ないまま、善意だけで動いてしまう流れ
を避けるための判断を置いています。
誰向けか
・整形外科やリハビリ現場で働き始めた人
・他職種の中で学ぼうとしている人
・資格や職種の違いが強く出る職場にいる人
現場の前提
当時、整形外科で働いていた時の話です。
理学療法士(PT)が4人、
柔道整復師が2人、
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師が1人、
という体制でした。
私は柔道整復師、鍼灸師として入職しました。
当時は24歳前後で、
整形外科的な疾患に触れたい、
リハビリを学びながら働きたい、
という思いが強くありました。
ただ、入職してすぐに、
PTとそれ以外の職種の間に明確な溝があることが分かりました。
対話しやすいPTもいましたが、
一部には露骨な見下しや距離感があり、
職種の違いがそのまま序列のように扱われている空気がありました。
起きたこと
私は正直、その対立構造自体にはあまり関心がありませんでした。
どちら側かよりも、
知識や技術を学びたい気持ちの方が強く、
昼休みにPTへ声をかけて手技を教えてもらえないか頼んだり、
診療時間中に手が空けばそばで見せてもらったりしていました。
すると、今度はPT以外の側から、
微妙な空気が出るようになりました。
言葉にはされなくても、
「どちら側なのか」
という視線があることは分かりました。
一方で、話しかけやすい人として見られたのか、
距離のあったPT側とはかえって会話が増える場面もありました。
その中で感じたのは、
自分は学びたくて動いていたつもりでも、
現場からは立場の動きとして見られていた、
ということでした。
違和感(ヒヤリ)
この時のヒヤリは、
誰かに嫌な態度を取られたことそのものではありません。
学びに行ったはずの行動が、
職種間の対立構造の中で別の意味を持ってしまう
ということでした。
自分としては、
少しでも技術を覚えたい、
見て学びたい、
というだけのつもりでした。
しかし現場にはすでに、
資格、立場、待遇、雑務の分担などが絡んだ
見えない線引きがありました。
その線引きがある場所では、
中立のつもりで動いても、
周囲からは中立には見えないことがあります。
減らせる判断
学ぶ意欲だけで、現場の構造は越えられない
他職種が混在する現場では、
知識や技術だけでなく、
序列、待遇差、役割分担、感情の蓄積も同時に動いています。
そのため、
「学びたいから近づく」という行動も、
相手や周囲の立場によって違う意味を持ちます。
特に、
給料、働く時間、雑務の扱いなどに差がある現場では、
学びの話と感情の話が分けにくくなります。
本来は患者さんに何を返すかが中心であるはずなのに、
現場によっては職種同士の線引きが前に出てしまうことがあります。
すると、
本来は技術習得の場であるはずなのに、
誰から学ぶか、誰と話すか、
そのこと自体が関係の問題になってしまいます。
今ならどうするか
今なら、
その現場に入った時点で、
まず技術よりも構造を見ます。
・誰と誰の間に距離があるのか
・何が不公平として認識されているのか
・学びの経路が個人関係に依存していないか
・中立に見える行動が、本当に中立として機能するか
このあたりを先に確認します。
そして、
学ぶこと自体は続けるとしても、
個人の善意や熱意だけで突破しようとはしません。
現場に対立構造があるなら、
そこを読まずに動くこと自体がリスクになるからです。
まとめ
このケースで残す判断は1つです。
学びたい時ほど、技術より先に現場の構造を見る
他職種が混在する現場では、
知識を取りに行く行動が、
そのまま人間関係や立場の問題に変わることがあります。
善意や向上心だけでは、
越えられない溝があります。
だからこそ、
学ぶ前に
「この現場では何が起きているのか」を見る必要があります。
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