トレーナーのヒヤリハット|フォームに口を出しかけた日
トレーナー現場では、身体のために正しいと思ったことでも、そのまま選手に直接伝えていいとは限りません。特にフォームに関する判断は、監督やコーチの指導領域と重なります。この記事では、肩の痛みがある投手にフォームの話をしようとして、役割を越えかけたヒヤリハットを整理します。
この記事で避けられること
この記事では、
・正しいことでも関係を壊してしまう状況
・トレーナーが役割を越える瞬間
・現場の「立場」を無視した判断
を避けるための判断を置いています。
誰向けか
・スポーツ現場に関わるトレーナー
・学生スポーツに関わる支援者
・指導者と関係を持つ立場の人
現場の前提
高校野球チームのトレーナーとして関わっていた時の話です
当時は20代前半
経験も知識も少なく、
現場もほとんど初めてに近い状態でした
30〜40代の先生が主動で、
自分のような若手が数人入る体制
トレーナーは寮内の施術室で対応しており、
チームとは一定の距離がある状態でした
起きたこと
ピッチャーが肩の痛みを訴えていました
自分の中では、
投球時に肘が下がっていることが気になり
「肘を肩より上げた方がいい」
と考えていました
可動域も広がり、
肩への負担も減る可能性があると感じていたからです
違和感(ヒヤリ)
その時、上の先生から言われたのが
「フォームに関しては、必ずコーチの確認を取ること」
「トレーナーがそこに口を出すと、関係がこじれることが多い」
というものでした
当時は
「身体のために正しいことを言うべきではないか」
という感覚もありました
ただ同時に、
このまま言えば何かがズレる感覚もありました
減らせる判断
正しいことでも、
言っていい立場かどうかは別の問題です
チームには
・監督
・コーチ
・トレーナー
それぞれ役割と責任があります
フォームに関する最終判断は
トレーナーではなく、指導者側にあります
ここを越えると、
内容が正しくても関係が崩れます
今ならどうするか
・まずは上位のトレーナーに共有する
・必要であれば、コーチを通して伝える
・直接選手にフォーム修正を指示しない
「何を言うか」よりも
「どこから言うか」を優先する
まとめ
このケースで残す判断は1つです
正しさより、配置を優先する
役割を越えた正しさは、
現場では機能しないことがあります
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